性格形成に潜在意識の情報が深く影響している
ということはわかりましたね。
その情報の中で、とても強烈な恐れや憎しみ
などを感じた出来事が
「トラウマ」になります。
そして「トラウマ」から
いろんな「思い込み」が生まれたりします。
トラウマがあっても、生きていくうえで
悪影響がなければいいのですが
多くが生きづらい人生にしてしまいます。
例えば、
●子どものころに泣いたら更に怒られた。
→ 泣くのを我慢しよう。
●母に「○○を買って」と言ったら怖い顔になった。
→ 自分の要求をするのはやめよう。
●勉強で悪い点を取ると暗い声でがっかりしている。
→ 勉強ができない私はダメなんだ。
●母が仕事でほとんど家にいない。
→ 私は必要とされていない。
などです。
一見些細なことのようですが、
そのトラウマによって何年も自分の感情を
表現できないでいると、それが癖のようになり、
脳の思考回路がそのような考えで定着してしまいます。
抑えた感情は無くならずに体内に蓄積されるので、
大人になった時に爆発してしまうことがあります。
途中で気が付いて、発散させる方法を見つけられると
大丈夫なのですが、潜在意識にあるので
気づいていない人がほとんどです。
では、どうやって気づくのでしょう?
それは、自分の人間関係を見るとわかります。
あなたのまわりに嫌なことを言う人、嫌いな人、
ムカつく人などはいませんか?
「あの人は我がままで自己中で嫌い。」
とか
「悪口ばかり言う人は信用できない。」
「仕事をさぼってる人は許せない。」
とか
「人に気を使ってしまって疲れる」
「自分が嫌われているのではと思う。」
などです。
そう思う時に、
「私はなんでそんな感情がわいてくるのだろう?」
と客観的に見る癖をつけるようにすると、わかってきます。
つい、相手が悪いと相手のせいにしてしまいますが
それでは何も解決しません。
解決したいのであれば自分をよく知ることが大切なのです。
例えば
「あの人は我がままで自己中で嫌い。」という人は
→「自分も本当は言いたいことがあるのに我慢している」
かもしれません。
無意識の中に「子どものころに、わがままを言ったら怒られた。」
という情報から「我がままを言ったらダメ」という
フィルターがかかっているのです。
フィルターとは、トラウマや思い込みによって
できた価値観のような物。
簡単に言うと色付のサングラスをかけて
世の中を見ているようなものです。
赤いサングラスをかけていると、他の人より熱いと感じてみたり、
青いサングラスをかけていると、他の人より寒いと
感じるかもしれません。
「私は嫌われている」というサングラスをかけていると、
人が内緒話をしているだけで
「わたしの悪口を言っているのでは」と思ってしまいます。
もちろん、いいフィルターもあるので、
すべてが悪いわけではありませんが、
自分を苦しめている、嫌な気持ちにさせるフィルターがあるなら、
気づいて取り外したいですよね?
カウンセリングでは、そのお手伝いをしています。
~心理学入門5 自分にもっと関心をもとう。へ~